リユース企業の若手社員は、日々どのようにステップアップしているのか。新人社員のリアルな成長物語を紹介する。今回は中古楽器店を展開するLUXTIS(兵庫県宝塚市)に勤める、得能寛尊(とくのうひろたか)さんの物語をお届けする。
元ギタリストの中古楽器店店長
プロを夢見て挑戦
バンド活動に捧げた20代
LUXTIS
得能寛尊さん
29歳。ギタリストとしてデビューを目指すも、25歳で活動に区切りをつけ、2023年にLUXTISへ入社。現在は「中古楽器専門店Qsic」みのおキューズモール店の店長を務める。学生時代に熱中したバンドは「BUMPOF CHICKEN」。
中古楽器を扱う「Qsic」みのおキューズモール店で店長を務める得能さん。昨年12月にオープンした新店を担っているが、ここに至るまでには大きな挫折があった。
高校卒業後、油圧機器の製造工場に就職したものの、ギタリストとしての夢を諦めきれず、「25歳まで」と期限を決め、音楽活動に専念。日々ライブを重ね、メジャーデビューを目指した。しかし、夢叶わずバンドは解散する。
その後は、音楽活動の傍ら、アルバイトとして勤務していた印刷会社に正社員として就職する予定だったが、コロナ下の人員削減で、社員登用試験の話は白紙に。再び工場勤務に戻るも、体力の衰えや集中力の低下から手元を誤り、軽い怪我を負った。
第615号(2025/09/10発行)20面