SNSでの集客が成功し、急成長する企業がある。バーグロンド(東京都港区)が運営する古着ECサイト「NEWSED(ニューズド)」はインスタグラムで集客。ポップアップストア2日間で売り上げ1800万円を達成した。digdig(東京都渋谷区)が運営する古着専用のフリマアプリ「digdig(ディグディグ)」は、インスタのリールを毎日投稿し、累計30万DLを達成するなど成果を上げている。
7〜8割がインスタ経由
古着に見えない清潔感
NEWSEDはインスタで認知が広がり、2日間の催事で1800万円売り上げたこともある
バーグロンドが運営するNEWSEDは、インスタフォロワーを4年で10万人に伸ばした。新規客の7〜8割がインスタ経由で同社のサービスを利用するほどだ。同社はSNSと毎月実施しているリアルイベントを連動させてブランディングや認知拡大に取り組む。
「インスタの投稿には強くこだわっています。古着屋はどうしても投稿が一辺倒になりがちですが、我々は『古着に見えない清潔感』を意識し、ブランドの世界観を伝えることを重視しています」と語るのは、西尾宇宙代表だ。画像投稿だけでなく、最近はポップアップストアの告知や、アイテムを紹介するリール動画に注力し、ユーザーの購買意欲を刺激する。アルゴリズムに評価されるよう、毎日投稿は欠かさない。
また同社はストーリーズも有効的に活用する。毎週金曜20時に200〜300点を一斉販売するが、月~木はその週に販売する主要なアイテム情報を投稿。その投稿で金曜までに購買意欲を刺激する。
第617号(2025/10/10発行)21面