メデル、多肉植物は根の太さで判別 《リユース探偵》

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メデル、多肉植物は根の太さで判別 《リユース探偵》

2016年05月25日

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リユース探偵 vol.11
「植物の買取事情」

観葉植物、盆栽、胡蝶蘭...植物の専門店が実施する買取りサービスを見かけることがある。買取りニーズや、査定基準は一体どうなっているのだろうか。近頃ブームの多肉植物と盆栽の買取りについて、調査した。

ぷくぷくとした多肉植物は、若い女性にも人気ぷくぷくとした多肉植物は、若い女性にも人気

サボテン・多肉植物専門店のメデル(愛知県岡崎市)では、植物の買取を先月サービス化した。「多肉植物は、葉が落ちるとそこから新たな芽が出る、簡単に増える植物。そのため増えすぎて処分できないというお客さんのニーズに応えたんです」(小山代表)。趣味で始めたが、増えすぎてスペースに困っているという愛好家が多いと言う。

査定時に見るのは、品種と状態。多肉植物は、人気品種の移り変わりが激しい商材だ。売れ筋は、3ヵ月程度で変わってしまうと言う。高値がつくものは、こういった人気品種と、「レア物」と呼ばれる珍しい品種だ。

「レア物は、1株1000~1万円で買い取ります。例えばハルオチアの班入りなどは非常に希少で、それ目当てに強盗に入られた店もあるそうですよ」。

生き物なので、状態も重要だ。一番分かりやすいのは、根の部分。「太い根は、水や養分をしっかり吸収する元気な証拠なので、喜んで買いとります」。

お客からの買取りを始めたことで、一般に出回りにくい貴重な品種が手に入る確率が増え、お店にも利点があったと言う。「本格的な愛好家は個人でビニールハウスをもち、珍しい品種を育てている人もいる。お店のラインナップも増えます」

とはいえお客の大半が一般の主婦。限られたスペースとお金で、趣味を楽しむ人がほとんどだ。そのためスペースが埋まると同店で売り、次の新しい植物を買う費用の足しにするという使い方がポピュラー。「多肉植物は長く楽しめる趣味です。スペースやお金の問題もあるので、買取りを上手く利用して新たな植物を楽しんでもらっているようです」

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392号(2016/05/25発行)14面

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