小松屋 人工皮で三味線再生

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小松屋 人工皮で三味線再生

2018年12月01日

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小松屋

6-B①.png▲天野喜孝氏プロデュースの「シャウラ」三味線

人工皮で三味線再生 
中古と相乗 費用ハードル下げる

独自の人工皮を用いることで中古の三味線を蘇らせているのが、三味線の製造・卸を行う小松屋(神奈川県相模原市)だ。同社は従来用いられてきた本皮よりも低額で丈夫とする人工皮を独自開発した。これにより、三味線の取扱い上ネックになる、胴に張る皮の維持コストを低減している。


フリマアプリなどを通じた手軽な売買で新たに顕在化してきた需要にも訴求する。伝統的に用いられる犬皮や猫皮は非常にデリケートで、早ければ数ヵ月で破れてしまうこともあるという。張り替えには数万円の費用が必要。小松英雄社長は「三味線の維持費用が高額なことが、若年層に三味線が浸透しにくい理由の一つ」と分析する。


そこで同社が独自に開発したのが三味線用の人工皮「人工皮リプル」だ。従来用いられてきた本皮よりも破れにくく、費用が抑えられるという。また、音色も日本音響研究所における音響調査において本皮に劣らないとのお墨付きを得た。


「中古で本体を購入して三味線を始めるビギナーからプロまで活用できる」と同氏は胸を張る。一方で、
三味線の裾野を広げるためには情報発信が必要だとも話す。来春にはオンラインの三味線教室を開始する見通しだ。ネット上のマーケットプレイスには三味線の種類を誤ったまま売買が成立していることも多いといい、「販売者も購入者も知識を身につける必要がある」(同氏)と強調する。


三味線の国内販売台数は50年前に比べ5分の1で落ち込んでいるという。さらに愛好家の平均年齢は70歳と推測する。同社はコスト低減と情報発信の両面で若返りを狙う。10月にはTVゲーム「ファイナルファンタジー」のキャラクターデザインで知られる天野喜孝氏とのコラボレーションを発表。オリジナルキャラクター「シャウラ」をあしらった三味線の販売を開始した。

6-B②.JPG▲小松英雄社長(左)と赤澤美仁専務

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