中古業務用品の無限堂 厨房機器EC、全店在庫を統合
2019年02月14日
▲リニューアルした厨房機器の専門通販サイト
厨房機器EC、全店在庫を統合
在庫切れでの離客抑制
中古業務用品店の無限堂を愛知・大阪・東京に展開する名央産業(愛知県名古屋市)が、3ヵ月程前に刷新した中古厨房機器の自社ECでアクセス数を伸ばしている。各店のサイトを統合し全店在庫の一括検索を可能にした。店舗間の商品移動を配送網強化で補い在庫切れによる離客を抑える。同社では年商15億円のうち約4割を中古厨房機器の販売で構成している。仕入れ先の約9割は飲食店等の法人エンド。その他に古物
市場で仕入れている。
店舗毎に通販サイトを開設していた旧式の仕組みでは、各サイトの利用者が店舗の立地する地域やその近隣に限られるなど偏りが出ていた。また購入目的の商品が出品されていない場合には、当然ながらサイトからの離脱が見られていた。そこで全店の在庫を集約しサイト上の商品ラインナップの強化を図った「今のところ、アクセス数は右肩上がりに伸びている」(厨房部 池端正悟ゼネラルマネージャー)また、今回のサイト刷新に伴い「カート機能」を搭載。それにより「店舗を跨ぎ複数の商品を買い求めるお客様が増えている」(池端氏)という。
同社は昨年1月に国内4拠点目となる東京足立店を出店しており、買取エリアを東北地方の一部地域までに広げている他、商品配送における重要な物流機能も担っている。「購入された商品がどの店舗の在庫かにより配送元が変わる。最も効率的な商品の店舗間移動を行うことで、あらゆるまとめ買いに対応できるようにしている」(池端氏)
第457号(2019/02/10発行)6面