神田古書店連盟、「第60回神田古本祭り」にて初心者向けオークション開催

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神田古書店連盟、「第60回神田古本祭り」にて初心者向けオークション開催

2019年11月13日

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「第60回神田古本祭り」の一イベントとして開催された、初心者向けの古本市場「じんぼうチャリティーオークション」(運営:神田古書店連盟)が10月26日に神保町にて開催された。初心者向けの同オークションでは、島崎藤村の直筆のハガキが1万円で競り落とされた。

「第60回神田古本祭り」は100万冊の古本を出品し、国内最大の古本催事として注目を集める。そのうちの目玉催事の一つとして、同連盟は初心者向けのオークションを催した。出品された品は、三島由紀夫や坂本龍一、ビートルズなどの著名人の書籍から、海女さんを特集した書籍、土偶の専門誌、世界の民族衣装を網羅した雑誌など様々。80㎝ほどあるドラえもんのぬいぐるみや中国茶なども出品された。

競り落とされるたびに拍手が起こった競り落とされるたびに拍手が起こった

当日は約200名近くがさくら通りに集まり、和やかな雰囲気の中で競りは始まった。ゆっくりとしたテンポで進み、競り落とされるたびに拍手が起こった。オークショニアは随所に機転を利かし、「お父さん、お守りもあげるよ~」「(一輪車が出品され)お客さん、これ乗って帰る?」などと言葉を添えて会場から笑いを誘った。参加者は「おもしろ~い」と感想を漏らした。

神田古書店連盟広報の大谷仁氏は「島崎藤村のハガキのように思いがけない高額品が飛び出した。欲しいものにはお金を惜しまない、今の世間の流れを垣間見た気がした」と話す。

第475号(2019/11/10発行)3面

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