マテリアル、家具家電のサブスクリプション事業に乗り出す

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マテリアル、家具家電のサブスクリプション事業に乗り出す

2019年11月29日

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埼玉・東京でリユース店「コスモスペース」を3店展開するマテリアル(埼玉県戸田市)が、10月よりサブスクリプション事業に乗り出した。店頭販売している家具家電を売価の8〜10%で、月額で貸し出す。

同社では店舗売上が減少傾向にあったが、同事業を新たな収益源に育てる。

コスモスペース福生店コスモスペース福生店

同社は客数減少やネット台頭の影響を受け、ここ3年で店舗売上を3〜4割落としていた。現在は自社ECサイトや、楽天市場など外部モールで店頭商品の併売を強化し、EC率を3割までに伸ばしている。月商では、店舗・ネット合計で約1200万円を上げている。

基本は自社ECサイト上で、冷蔵庫や洗濯機などのサブスクを受け付ける。現在の利用者の中には、1〜2点を借り月額3000円程でサービスを受けている人が多い。商品配送は、同事業の本拠地である埼玉・戸田の店舗から行う。無料修理にも対応するほか、利用後1年半〜2年後に商品交換も促す。

青木はやま社長は、同事業参入についてこう話す。「家具家電のリユースはある程度の粗利幅が決まっており、業界内での競争が激しい中、大きな成長は見込めないと判断。いずれは家電メーカーがサブスク参入することも考えられ、その際今以上に中古市場に商材が回らない恐れもある。サブスクの場合利益を得るのが先延ばしになるが、いち早く参入することで『購入からサブスク』の消費行動を浸透させ、サービス成長を図っていきたい」

青木はやま 社長青木はやま 社長

第476号(2019/11/25発行)5面

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