オークファン、今後は在庫流動化支援で覇権取る

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オークファン、今後は在庫流動化支援で覇権取る

2020年02月21日

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社会で存在感高まるリユース業界

リサイクル通信」が誕生して20年の月日が経った。中古業界に長らく君臨する企業トップに、マーケットの20年の振り返りや、今後の展望を語ってもらった。

オークファン

今後は在庫流動化支援で覇権取る

武永修一 社長オークファン 武永修一社長

20周年おめでとうございます。私たち事業会社と共に今後も業界を盛り上げて下さい。

自分も、20年前ぐらいに起業しました。買取店で4万円と言われたパソコンをヤフーオークション(当時)に出したら14万円で売れて、買った方から「奥さんの初パソコンです(笑)」とメールが来たんです。僕は高く売れたし、買った人も喜んだ。そこでネットの可能性に気付いたんです。その14万を原資にフリーマーケットで買ったものをネットにアップして、ロースクールのためのお金稼ぎをしていました。

ある日友人に「俺と組んで5倍ぐらいの規模にしようよ」と言われ、倉庫も借りて、作業もオートメーション化したんです。そのとき、一番重要なのは目利きだ、と思っていたんです。で、02〜03年ぐらいに「オークション統計ページ(仮)」と出会って、最初、それを脅威に感じたんです。それがあったら誰もが商売できちゃうじゃないですか。僕、そのサイトの人にメール打ったんですよ。こういうことやめてくださいって。それが今のオークファンとの出会いです。

今後は日本全国の中小個人事業主に対するプラットフォーム、「ネッシー」や「リバリューモード」をもっともっと活性化させます。これからは小売りもホテルみたいにどんどん値段がダイナミックプライシングになり、デッドストックもたくさん出てくると思うので。卸したほうが良い商品をうちが待ち受けて、そこに登録した日本全国のセラーさんに売るというやり方で、競合がいないぐらい先行したいですね。

これからはプレイヤーが限定されると思います。量販店も昔は地域の電器店だったのが、今は大手。リサイクルも多分そうなっていくと思います。自社に関してはマーケットのデータを武器に、ダイナミックプライシング支援と在庫流動化においては覇権を取っていきます。


会社概要
本 社 東京都品川区
創 業 2007年
事業内容 相場検索サイト「aucfan.com」BtoB卸売り・仕入プラットフォーム「NETSEA」等を運営

第481号(2020/2/10発行)12-13面

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