トレジャー・ファクトリー、20年で世の中に必要とされるビジネスに

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トレジャー・ファクトリー、20年で世の中に必要とされるビジネスに

2020年02月21日

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社会で存在感高まるリユース業界

リサイクル通信」が誕生して20年の月日が経った。中古業界に長らく君臨する企業トップに、マーケットの20年の振り返りや、今後の展望を語ってもらった。

トレジャー・ファクトリー

世に必要なビジネスとの認識に
「捨てることは良くない」が浸透

野坂英吾 社長トレジャー・ファクトリー 野坂英吾社長

20周年、おめでとうございます。この20年は、「リユース」が社会に認められる大きな変革期となりました。そのなかで、各社事例を紹介してきたリサイクル通信の果たした役割は非常に大きかったと思います。我々は創業して25年になりますが、私がリユースに着目したきっかけは大学時代に学園祭で行ったフリーマーケットでした。そのときに地域の方々から品物を集めて、それを販売して、売上を寄付していました。飛ぶように売れていくのを目の当たりにし、これだけ要らないという方がいらっしゃる一方で、欲しいという方がこれだけいるんだということを知ったときの印象は大きかったです。

中古品の誤配達でお叱り受けた...

そもそもリユースというのは、お金がないからするという印象が強かったです。お金がないから捨てる物を売らなきゃいけないというイメージ。リサイクルショップで買うというのも、正規品が買えないから買うんでしょという認識が大きかったでしょう。創業1年目の出来事なんですが、ご購入いただいた物を私が田中さん(仮名)の御宅に配達しに伺うと、「うちじゃない」と言われまして。正しくは、隣に住んでいる名字が同じ別の田中さんだったんです。届け終わった後、店に戻ったら電話がかかってきました。「そちらが家を間違ったせいで、うちが中古品買っていることがばれたじゃないの」と、すごいお叱りをいただいたことがありました。

今ではお金の話以前に、一消費者として捨てることは良くないことという認識が浸透してきました。それこそ、プラスチックのストローすら許されない世の中になってきました。必然的にリユースももっと当たり前になっていくわけです。

品揃えが豊富で、かつ綺麗に扱っていく店が増えましたね。当社の人材採用に関しても、創業初期と比べたら圧倒的に違います。これから世の中に必要とされるビジネスということを認識し、働いてくれる人が増えてきました。

リアル店とネットの関わり密接

今はリアル店と、ネットとの関わりは密接です。ネットで情報を見てから、実際の店舗に行くという側面は非常に大きい。当社のEC実績も前年比で2倍に伸びていますが、これはリアル店が伸びるなかでECも伸びてきているという状況です。

当社では不動産領域への参入も始めました。高齢化が進むなか、介護施設に入ろうという方のニーズに対し、そこに応えられる不動産分野が少なかったです。そこを我々が受け皿になり、不要な物を買い取らせていただきながら家についても解決をしていきます。今後も様々な企業様と提携しながらサービスを伸ばしていきたいです。


会社概要
本 社 東京都千代田区
創 業 1995年
事業内容 総合リユース店「トレジャーファクトリー」等を約190店展開
中古売上高 177.4億円

第481号(2020/2/10発行)12-13面

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