60年代の国産ピックギター、枯れたトーンが愛好者に人気

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60年代の国産ピックギター、枯れたトーンが愛好者に人気

2020年02月23日

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この店で一番高いモノはこれだ!Vol.6

ガレージランドハープス(東京都八王子市)

60年代の国産ピックギター
枯れたトーンが愛好者に人気

様々な業態のリユース店を訪問し、その時点で店頭に並ぶ一番高い商品を紹介するこのコーナー。今回は古道具とリサイクルの店「ガレージランドハープス」。店頭で一番高い楽器は、現在は大正琴を専門に製造・販売する日本の楽器メーカーNardan(ナルダン)のピックギターです。

NardanピックギターNardan/1960年代製ピックアップギター/GOTOHペグ/ケースなし

JR西八王子駅近くにあるガレージランドハープス(東京都八王子市)は古道具とリサイクルの専門店だ。倉庫型の店内には雑多な商品がセンスよく展示されている。そんな同店が販売する楽器の中で一番高い物は日本の楽器メーカーNardan(ナルダン)楽器が1960年代に製造したピックギター。価格は58,000円(税抜)だ。

ナルダン楽器は初代・岩田初由が戦後まもなくシベリア抑留から戻り、当時まだ国内になかったギター部品を型から起こして製造したことから始まった。ピックギターは50年代には質の高いレベルに達しており、海外へも出荷。50年前は1万円程度と、当時の初任給と同じ位の価格で販売されていたという。

店頭には家電や家具が展示されている店頭には家電や家具が展示されている

部品も資料もない希少品

1970年代に同社は大正琴の製造・販売に転身、今やギター部品も資料も残っていない。ジャズやブルースに最適な「枯れたトーン」や腕の良い職人が作ったボディに魅力を感じる愛好者は多く、状態の良い中古品は15万円以上で販売されることもある。

「私は器用なタチで楽器の調整も自分で手がけています。カッコいいギターですし、音も良いのですが、楽器専門店ではないので、この価格で提供しています」と小坂悟代表。

同店には時代箪笥から昭和のミシン、扇風機、ハーモニカ、壁時計、古いトランクなどのヴィンテージ品からライターなどの実用品、用途不明の金属製の雑貨など、ありとあらゆる商品がある。レトロな雰囲気とレアアイテムに惹かれ、4時間以上滞在するお客もいれば、毎日顔を出す常連客もいる。また、八王子市は21の大学がある全国でも有数の学園都市のため、入学シーズンは学生のお客でフル稼働するという。

商品のディスプレイを演出売り物の照明が灯り、商品を演出商品を魅力的に演出


ディスプレイや照明の工夫で商品を魅力的に演出

リサイクルショップに勤務した後、2002年にガレージランドハープスをオープンした。西八王子を選んだのは、現在店舗となっている庫型の貸し物件が理想とする店にぴったりだったからだ。修行時代の経験を活かして、自分が面白いと思う商品で且つ売れそうな物を仕入れ、何度でも足を運びたくなる個性的な店づくりを心がけている。工夫しているのは照明やディスプレイを工夫し、商品を魅力的に見せること。夜には実際に販売している照明に灯りをともし、商品を見えやすくするなど、昼と夜で店内の雰囲気を変えている。

小坂悟 代表小坂悟代表

第481号(2020/2/10発行)17面

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