「たんす屋」東京山喜が民事再生、ヤマノHDがスポンサー支援

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「たんす屋」東京山喜が民事再生、ヤマノHDがスポンサー支援

2020年05月11日

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リユース着物を扱う「たんす屋」などを運営していた『東京山喜(東京都江戸川区)』が20日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し倒産した。帝国データバンクによると、申し立て時点の負債は13億円。

同社は1961年に設立し、90年代に着物を中心としたリユースショップに転換。日本リユース業協会にも設立当初から加盟するなど、リユース業界において先駆的なポジションを確立。19年末時点で直営・FC含め111店舗を運営していたが、昨夏の浴衣売上の不調に始まり、増税、コロナによるインバウンド客減少や催事の中止が重なり民事再生に至ったと言う。

 4月24日に美容や和装宝飾事業等を手掛けるヤマノホールディングスが東京山喜の民事再生スポンサーとして基本合意契約に至ったと発表。同社は和装用品を取り扱う小売事業を行っており、全国に104店舗を展開。店舗販売の他にも展示会や販売会開催、着付け教室やお手入れサービスの提供などを行っている。

 尚、弊紙で236回にわたり連載の続いた同社代表の中村健一氏による「春夏秋冬」も、4月25日号を以て連載を終了。代表の中村健一氏に今回の件についてのコメントを求めたが、期日までに回答はなかった。

中村健一社長中村健一社長

第487号(2020/5/10発行)1面

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