「オフィス」不正搭載パソコン出回る、楽天市場がセラーに注意喚起

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「オフィス」不正搭載パソコン出回る、楽天市場がセラーに注意喚起

2022年04月09日

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マイクロソフトの「オフィス」を不正搭載したパソコンの出回りを受け、楽天市場がセラーに注意喚起している。一般販売されていない法人向け複数ライセンスを取得し、ばら売りする行為などは権利侵害に当たる。楽天から除外された中古業者もいると噂に上り、不正が横行すれば中古品を扱う業界の信頼失墜になりかねない。

不正なオフィス付きPCが出回り

楽天、中古セラー一部を除外か

オフィスの再販売はライセンス契約違反だオフィスの再販売はライセンス契約違反だ

格安販売、権利侵害の可能性

「不正オフィスとセットで格安販売している業者がいなければ、うちの売上高は倍になる」。秋葉原などで中古パソコン(PC)店を営む会社役員はこう憤る。秋葉原の同店では顧客がオフィスとのセット購入を希望すれば、インストール代として最安(オフィス2010の「ワード」「エクセル」「アウトルック」)1万5000円(税込)で提供。PC端末代を3万円台とすると、普通なら合計金額は4万円を超える計算だ。

本紙が複数の中古PC販売業者に聞き取りしたところ、「楽天でオフィス2019付き中古PCを最安2万円程で格安販売している会社がある。オフィスの金額を考えるとあり得ない」との情報が上がった。当該の会社に本紙が問い合わせると、「既に楽天のセラーではない。楽天との交渉でそうなった」。不正オフィス付きPCを扱っていたかの事実については口にしなかった。楽天に問い合わせると、「個別店舗への対応については回答を控える。消費者保護の一環として、ブランド権利者と連携の上、不正商品のモニタリングや出店店舗への注意喚起を実施している」。楽天は直近では、昨年12月23日に「マイクロソフト関連商材における権利侵害品に関する注意喚起」の旨で、関係セラーにメールを一斉送信していた。当該の会社は楽天からの通達を受けた後にセラーでなくなったとみられる。

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第533号(2022/4/10発行)1面

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