石本商店、駅前でサッと使える質屋

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石本商店、駅前でサッと使える質屋

2015年04月24日

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質札と会員証を1枚に

姫路市内で4店舗、質と買取りの「リズム」などを展開する石本商店(兵庫県姫路市) は、早い、便利、安心を特徴としたサービス「クイックセブン」を開始した。質利用のプロセスを変える画期的な手法を武器に、新店舗を駅前に出店したことで話題を呼んでいる。

質の利用ハードル下げたい

クイックセブン・サービスのウリは、早い、便利、安心。督促などがなく、品物を手放せば債務がなくなるという従来の質の安心感に、早さと便利さを加えたものだ。お客は、最初に個人情報を登録すれば、2回目からは不要。会員証と品物を預けるだけで融資が受けられる。質料を支払う際も会員証を出すだけで手続きが簡単にできる(身分証明書は都度必要)。

同社では、質預かりの際にお客に渡す質札(預り証)を書き換えができる1枚のカードにした。質預かりの際は、質札に。出質(融資額と質料を支払い品物を返すこと)の際は会員証になるというものだ。質札はレシート状や手書きなど紙で都度お客に渡すのが一般的だったがこれを変えた。顧客が会員証を持つことで、システム情報を素早く呼び出すことができ、スムーズな取引を実現した。1枚のカードで手軽に利用できるイメージを顧客に植え付けることで、再利用のハードルを下げる狙いがある。

石本社長が「質に対するネガティブな要素を拭いたかった」と話すように、質を利用する際、お客は個人情報を登録したり、店側は過去の取引履歴を調べたりと時間がかかり、身近で便利とは言い難かった。カード1枚で借入ができるキャッシングの手軽さと比べるとその差は歴然だ。そう考えた時に、質のプロセス自体に問題があるのではないかと石本社長は考えた。

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365号(2015/04/10発行)20面

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