タイムスリップしたようなレトロな区間が広がる「LiCSラグタイムショップ」。おしゃれなビンテージ家具やインテリア雑貨が並ぶが、敷居は低く、親しみ安いのが特徴。あえてスッキリとさせないディスプレイ方法で、お客が買いやすい雰囲気作りをしている。
絶妙なバランスのディスプレイ
「以前はテーブルの上にあまり雑貨を置かないようにして、きれいな見せ方をしていました。しかし、カッコよすぎてもお客様は手に取るのを控えてしまいます。なので、今はあえて詰め込むようにしています」。そう話すのは、LiCS会長の鳥居本利康さんだ。
家具は家具、食器は食器とカテゴリ別に分けて陳列せず、色々な場所に振り分けてもいる。目的外のお客にとっては探しづらい難点もあるが、「その方が長くお店にいてもらえます」と鳥居本さん。
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特に売りたいイギリスのビンテージテーブルの上には、ちょっと変わった形のランプや時計を置いてインパクトを与え、お客の目に留まるようにしている
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家具や雑貨をぎっしりと陳列している店内。通路も狭めだが、ところどころに抜け道をつくり、お客同士がすれ違えない時には、脇からスッと抜けられるように工夫している
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奥はアメリカ雑貨の別館となっている。ポスターや雑貨、ファイヤーキングなどが並び、表の部分とは雰囲気を変えている
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スウェーデンのガラスブランド「コスタボダ」のオブジェ。以前、同じようなオブジェをショーケースの明るい場所に移動させただけで売れた。こまめに位置を変え、お客の視点を変えている
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LiCS会長 鳥居本利康氏
オープン | 2013年7月 |
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取扱い商品 | ビンテージやミッドセンチュリー(1950年代)の海外家具、カリモク、天童木工といった日本のブランド家具、インテリア雑貨、食器など |
客層 | 男:女=3:7 |
スタッフ数 | 1~2名(常駐) |
備考 | ◎店舗面積/25坪 ◎メイン客層/30~60代 ◎客単価/約5000円 ◎LiCSはラグタイムショップである中野店の他に、総合リサイクルの本店・文京店がある。 |
389号(2016/04/10発行)11面