《繁盛店の店づくりVol.201》よもぎBOOKS(東京都三鷹市)、大人も子どもも本と対話できる空間に

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《繁盛店の店づくりVol.201》よもぎBOOKS(東京都三鷹市)、大人も子どもも本と対話できる空間に

2019年06月04日

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《繁盛店の店づくりVol.201》

よもぎBOOKS(東京都三鷹市)

IMG_2464.jpg▲店主 辰巳 末由さん


大手チェーン書店のオンライン部署に勤務していた経歴を持つ辰巳さん。
「東日本大震災の時、産休、育休中で、子どもと離れた場所で仕事をすることに悩みました」と話す。退職後、ライフワークとして書店を経営したいと考え、よもぎBOOKSをオープンさせた

JR三鷹駅から徒歩10分。マンションの2階の奥まった場所にある「よもぎBOOKS」。店主・辰巳末由さんのセレクトが素晴らしい新刊と古書のお店だ。

大人も子どもも本と対話できる空間に

絵本の表紙が壁一面に並ぶ。子どもでなくても、「うわあ」と気持ちが上がるような店内。「でも、絵本屋ではないんですよ」と店主の辰巳末由さん。扱うのは新刊7割、古書3割。新刊の半分は絵本だが、その他単行本なども仕入れている。古書は全て店頭での買取。絵本はキャラクターものや宗教色が強すぎるものなど一定のセレクト基準を設けているが、絵本以外の本も買取している。

「私は大人になってから絵本に目覚めたので、大人が読んだ時に納得できるような本を仕入れています。昔からあるスタンダードな絵本は図書館で借りられますので、比較的新しい絵本を紹介するようにも心がけています」。その他、ポストカードなど紙ものの雑貨なども販売している。

親子連れや女性客が多いが、「最近は男性が一人でいらっしゃることも増えました」と辰巳さん。「生きづらさが少し和らぐような本を置きたいと思っています。『疲れちゃったね。本でも読もうか』と、寄り添えるような本ですね」。

店内の照明は明るくなりすぎないように、スポットライトが中心。「お客様に焦る気持ちを起こさせない。落ち着いて本を見てもらえたら嬉しいです」と話す。

朝ヨガや映画の上映会なども定期的に行っている。今後は読書会なども開催し、お客と店舗が双方向で交流できるような店作りをしたいと考えている。

IMG_2342 - コピー.jpg▲ギャラリーにも使えるよう、白い壁の部分にはレールがついており、上から作品が吊るせるようになっている。また、スクリーンもあり、映画上映会も年に数回開催。主にドキュメンタリー作品を上映している

IMG_2391.jpg▲面出しで陳列されているのは、新刊の絵本。このシールが貼ってあるものは見本。面出し用の棚は、子どもにも手が届くように、低めに作った

IMG_2413.jpg▲辰巳さんが「大人にも子どもにも届けたいと紹介した絵本「せかいいちのいちご」と「二番目の悪者」。「何か、ぐさりと鋭く心に残る絵本です」と辰巳さん

IMG_2374.jpg▲カウンター奥の棚には、新刊の在庫や古書などを並べている。絵本以外に単行本や文庫本もある。「子ども達に絵本以外にも手を伸ばしてもらえるよう、絵本のスペースと、他の本のスペースを区切りすぎないようにしています」

棚貸しをし、バラエティ豊富に

IMG_2446.jpg▲辰巳さんは自分が選んだ本以外も置きたいと考え、本棚の一部を棚貸ししている。1ブース1ヵ月1000円で、手数料は無料。一箱古本市に出店しているような人や、フリーペーパーを発刊している企業などが利用している。商材は本に限っており、ハンドメイドのものなどは不可。
「私にとってもいい刺激で、勉強になります」と辰巳さん

「minne」で什器をオーダー

IMG_2403.jpg▲什器の多くはハンドメイドマーケット「minne」に出店している作家さんに、セミオーダーで作ってもらった。木の質感を大事にしながら、スチールを使い、本の重さに耐えられるようにした。キャスターをつけて移動しやすくもしている。既製品よりも使い勝手がよく、価格も抑えられた

IMG_2321 - コピー.jpg▲よもぎBOOKSは元々は建築設計事務所で、窓がないため、入り口のドアは常に開けている

IMG_2337.jpg▲入り口の近くには、古書を置いている


IMG_2471.jpg
▲よもぎBOOKSのオリジナルブレンドのドリップコーヒーも販売。読書していて冷めてしまっても、酸味や苦味が出にくいようにしてある


●店舗データ
●オープン/2017年3月3日
●店舗面積/27㎡
●商品構成/本(新刊・古書)、雑貨など
●中古の割合/中古:新品=3:7
●店頭在庫/約1500点
●スタッフ数/1人
●よもぎBOOKSは三鷹の実店舗の他、山梨県にあるギャラリーカフェ ナノリウムにも本棚があり、セレクトした本を販売している。

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