2025年3月期決算の株式上場しているリユース企業の業績が出揃った。前期より売上の成長はやや鈍化の傾向が見られるが、概ね各社好調を維持。物価高を背景としたリユース品への追い風は吹くものの、米国の関税問題を発端とし国内外の景気悪化懸念に対する警戒感が漂っている。
物価高追い風継続も関税問題で警戒感
ゲオHD
シンガポール・
香港に1号店
ゲオホールディングスの2025年3月期のリユース売上高は、前期比12.2%増の2739.2億円となった。主力の衣料・服飾雑貨は前期比16.6%増の1902.5億円と好調に推移。新規出店による販売チャネルの拡大が寄与した。また、スマホ・タブレットは同27.4%増の454.9億円と大きく伸びた。ただ、ゲームは同1.2%減と商品別では唯一前年を下回った。
セカンドストリートの海外売上高は、同45%増の203.1億円に。店舗数は113店と100店舗を超えた。米国や台湾を中心に店舗を拡大、進出地域も広げており、今期はシンガポールや香港に1号店を出店した。
第608号(2025/05/25発行)13面