アシスト、片付け需要開拓で売上12%増に

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アシスト、片付け需要開拓で売上12%増に

2019年01月14日

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1.jpg▲西川 心二社長

片付け需要開拓で売上12%増
出張件数減でも単価増加

買取専門店アシストなどを運営するアシスト(神奈川県大和市)はリユース売上高が前年比12%増の3.2億円となった。同社の売り上げ増を牽引したのは出張買取の物量増加。その理由について同社経営戦略室室長の及川進規氏は「片付けのニーズにフォーカスした」と語る。同社では、出張買取のニーズは売ることだけではなく片付けなのではないかと意識を転換したという。ウェブサイトの担当部署を立ち上げ、片付けや買い取り実績についてのブログ記事を日に一件以上アップするなど注力する。

ほかにも、電話受付の際に商品型番などからの金額を提示するだけにはとどめず「売りたい理由までうかがう」といい、さらなるニーズの掘り起こしにつなげている。理由を聞くと「実は引っ越しなんです」などの場合も多く、従来はは一点しか買い取れていなかったところ、粗大ゴミに出すか迷っていたような商品も含め複数点の買取になる場合もある。実際、出張買取の件数自体は昨年比で微減したものの収益は増加。

2018年3月から始めたBtoB向けの自社オンライン売買サイト「クシリキマーケット」も増収に貢献した。外部の市場などを利用していた時よりも、商品の回転率が改善。物量が増加してもコストが増えることなく対応できたという。現在は、商品を出品する会社が同社を含めて5社、購入する会社は約30社に上る。

第455号(2019/1/10発行)9面

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