<平成30年の軌跡>バブル崩壊が生んだリユース市場

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<平成30年の軌跡>バブル崩壊が生んだリユース市場

2019年04月24日

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<平成30年の軌跡>
バブル崩壊が生んだリユース市場

5月1日から新元号「令和」へと移行し、平成の歴史が終わる。古物営業法が制定されたのは昭和の時代にまで遡るが、リユースという言葉や市場をリードする代表的な企業が誕生したのは、平成に入ってからだ。マーケットの30年間の歴史を振り返る。

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平成前半は闘いの歴史

平成の初期、日本経済はバブル崩壊により、失われた10年を迎えることになる。この頃にブックオフやハードオフ、バイク王、トレジャー・ファクトリーと言った現代のリユース市場を代表する企業が産声を上げた。因果関係は定かではないが、バブル崩壊が生んだリユース市場と言っても過言ではないだろう。そして、平成11年にはオークションサイトのヤフオク!やビッターズがサービスを開始。

その他eBayやamazonが日本語サイトを始め、マーケットプレイスが活発になり始めたのもこの頃だ。しかし、今ほど市場の認知や理解がない中古マーケットにとっては、新品企業や行政等との闘いの歴史でもあった。中古ゲームソフトの売買が違法かどうかメーカーと争われた裁判では、平成14年4月に最高裁がメーカー側の上告を全て棄却し、合法としてポジションが確立され中古品の売買が市民権を得た事件であった。また、出版不況の中、急成長するブックオフは万引きの温床と批判を集めた。

そして業界を揺るがす大きな事件が起きたのが、PSE問題だ。電気用品安全法に基づく表示(PSEマーク)のない電気用品の販売を認めないとしたもので、中古品の売買についても規制の対象と経済産業省が解釈を示したことから起きた問題だ。この問題に対し全国のリユース業者が危機感を抱きJRCAやJRO等といった中古事業者の業界団体の発足へとつながった。

リーマン生んだ金プラ買取ブーム

バブル崩壊に次ぎ日本経済に激震をもたらしたリーマンショック。リユースの市場は、これをきっかけに大きく飛躍することになる。世界同時不況により株価が暴落したことから、安全資産である金価格の上昇につながった。これにより、空前の金・プラチナ買取ブームが起きる。既存のリユース企業だけでなく、独立開業や異業種がこぞって金・プラ買取専門店やコーナーを開店。

ピークの際は、査定待ちの行列や買取る現金がなくなり閉店する店舗も出たほどだった。しかし、この金ブームを逆手に取った押し買い被害が急増。強引に安い値段で買い叩く悪質な事業者を取り締まるため、出張買取においてクーリングオフが適用される法改正が平成25年に施行された。

フリマアプリが世間の認知を確立

こうした業界のイメージが悪化する中、スマホの普及を背景に誕生したのがフリマアプリだ。その代表格であるメルカリは、出品の手軽さや使い勝手の良さが受け、これまで中古品を売ったり買ったりしたことがなかったライト層を掘り起こし流通額を飛躍的に拡大させている。フリマアプリは、その注目度の高さから中古品の売り買いというハードルを大きく下げ、リユース市場の拡大を大きく支えている。平成が終わり、令和の時代にリユース市場は入る。

モノが売れない時代に革新的なサービスを提供し、拡大し続けるこの市場でこれからどんなサービスや企業が登場するのか。歴史を振り返ってみると、このマーケットには希望が満ち溢れていることが分かる。

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第461号(2019/04/10発行)12・13面

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