《トップINTER VIEW》ベクトル 村川 智博 社長、販売と卸行うプラットフォーマーに転換

検索

《トップINTER VIEW》ベクトル 村川 智博 社長、販売と卸行うプラットフォーマーに転換

2019年04月29日

  • Google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

要約すると.ブルー.png

  • CASHと連携深め、さらにリユース企業にも提携広げる
  • CASHの名前を使い、プラットフォーマーの立ち位置へ
  • 倉庫入れ替えのため、在庫の買取を募集

    .......................................................................................................................................................................

    ベクトル

CASHの看板使った買取専門FCを開始

ベクトル村川社長.jpg▲ベクトル 村川 智博 社長

中古ブランドアパレル買取販売のベクトル(岡山県岡山市)が、リユースのプラットフォーマーへと立ち位置を大きく変えようとしている。CASHを運営するバンクと連携を深める他、新品、リユース企業などとの連携を広げる一方で、新たなFC展開にも乗り出すという。村川智博社長に聞いた。

 

--昨年から即時買取のCASHと連携を深めています。どういった関係になるのでしょう。

村川 バンクさんとは、基本的にはCASHで買い取った後の出口をベクトルが担うという役割になります。もうひとつは、アパレル等の買取の価格テーブルを作って提供することで、CASHの査定の精度を上げる取り組みも行っています。

CASHの知名度リアルで広げる

--「あとでCASH」というサービスを一緒にリリースしましたが、今度はCASHの名前を使ったFC展開にも乗り出すと聞きました。

村川 5月頃から「CASH STORE~ココでキャッシュ~」の屋号で買取専門店のFCを展開していきます。お店は5~10坪で1、2人でも回していける規模になります。買い取った商品の内、服等はECモールの「ベクトルパーク」に出品してもらい、その他の商品はリユースの提携店に買い取ってもらいます。

 

--これまでアパレル専門でやってきたわけですが、商品の幅を広げるのはメルカリの影響があるのでしょうか。

村川 めちゃめちゃありますよ。FC店は全然いいんですが、直営店の買取は年々落ちてきていて。うちの奥さんが、前は服をベクトルで売っていて、ゲームは売れないのでメルカリで売っていたんですが、気付いたら服までメルカリで売るようになっていて。ですから、服やブランド品だけでなく、もっと買取の間口を広げ、何でも買えるようにする必要があると思いました。

 

--しかし、商材を広げると言っても簡単な話ではないですよね。

村川 そうなんです。以前、他の商材や出張買取などにもチャレンジしたことがありましたが、服以外は全て失敗してきましたので(笑)。なので、他の商材はさまざまなリユース企業と連携してお任せしたいと考えています。今、提携企業を広げていっているところです。

 

--ベクトルの看板は使わないんですか。

村川 ベクトルでも買取の窓口でも名称はなんでもよかったんですけど、どうせ一緒にやっているなら、CASHの名前を使いたいなと。なので、バンクの光本さんに名前が欲しいって言ったんです。

 

--確かにCASHの認知度をリアルでも広げていけますね。

村川 CASHがネットの領域で買取を進める一方で、リアルでも買取できる場を広げていくことができます。いろんなものが集まるようになってきたら、それを基にさまざまな商品の価格テーブルが作れます。それをCASHにフィードバックしていくことで、査定の精度と幅を広げていくことができます。これができれば、将来的にはアプリを使った無人の買取店舗の展開ができるかもしれません。

 

プラットフォーマーに立ち位置を転換

--「ベクトル」の屋号で買取販売の直営を22店、FCを50店程度展開していますが、そちらはどうなるのでしょう。

村川 直営店は基本的には譲渡先を探しています。理想を言えば、ココでキャッシュの加盟店になって引き継いでくれたらいいですね。既存のFC店も含めココでキャッシュに統一していきます。ただ、お客さんが付いているので、ベクトルの屋号でやりたいというオーナーさんもいますので、そこは尊重します。ただ、プロモーション等はココでキャッシュに力を入れていきます。

 

--ベクトルの看板は基本的になくなるということになりますね。

村川 CASHでプロモーションを今後やっていくに当り、知名度のあるCASHに統一していった方が効率的に行えます。ココでキャッシュは、FC店だけでなく、もうひとつの展開として名前だけ貸すことも考えています。既存のリサイクルショップの名前の看板を変えるだけというのもあるのかなぁと。看板を変えてもらえば、小さいリサイクルショップで買取に困っているなら、うちから商品の卸を行うこともできます。進化させてみんなでココでキャッシュを強くして行けたらと。

 

--ベクトルは、どういう立ち位置になるのでしょうか。

村川 CASHを通して買い取った商品の卸し。もうひとつは、「ベクトルパーク」への出品を通して楽天やヤフオク!等に併売ができる出口の提供。そして、提携企業と一緒に買取の間口を広げていくことになります。卸を行う上で、うちが直営店をやっていてはいい商品はベクトルが持っていってると思われかねません。中立性を保つためにもプラットフォーマーの立ち位置になる必要があります。まだまだモノっていっぱい埋まっているじゃないですか、二次流通のパイってすごくあるので、そこを一緒に掘り起こしていけたらなと思います。

 

「在庫誰か買ってくれませんか?」

村川 実は今困っている問題があるんです。

--なんですか?

村川 倉庫がいっぱいになってしまっていて、新たに商品を入れたくても入れられない状態になってしまっているんです。これからもっとモノが集まってくる仕掛けをしているのにどうしようかと。誰か在庫を買ってくれませんかね。

 

--どれくらい在庫があるんですか。

村川 原価ベースで5億円ほど。原価と倉庫代とかの販管費分だけ見てもらって買ってくれるリユース企業があれば、お売りしたいと思います。

 

--売れる商品なら欲しい企業はいると思いますが。

村川 ネットの「ベクトルパーク」に出品している商品ですので、見てもらえば分かります。あと、今はまだ詳しくは言えませんが、CASHさんとはこれからもっと買取が集まる仕掛けを行っていく予定ですので、継続的に商品の提供を行っていくこともできます。

 

--最後に、市場はこれからどうなっていくと考えていますか。

村川 子どもの頃から思っているのが、お金はモノとモノの間の手段なので、お金がなくなり、キャッシュレスになると前から本当に思っていて。じゃあ、物々交換でいいんじゃないかなって。モノに全部価値がついたら、物々交換と一緒のような世界に将来はなるんじゃないかなと思っています。基本的には売って買ってより、交換してお金が動かないというのと似たような感じになってきているんじゃないかなって思っています。

 

●会社データ

 社 名 :株式会社ベクトル
 創 業 :2003年2月
資 本 金:9018万円(グループ合計)
本部事務所:岡山県岡山市北区学南町
      3丁目2番1号
東 京 本 部:東京都港区芝3丁目15-13
事 業 内 容:リサイクルショップ運営、
      ECサイト運営、講演会・イベント運営、
      カフェ運営

 

●社長プロフィール

1976年岡山県岡山市出身。

1997年個人で古着屋を開業。アパレル品の買取販売を中心としたリサイクルショップから事業をスタートし、2003年に有限会社ベクトルを設立。その後、全国的にフランチャイズを展開。

2012年には人材育成を目的としたベクトル大学の設立などCSR活動にも積極的に取り組んでいる。

▼関連記事はこちら

記事の全文は新聞購読から
新聞購読ならすべての記事が読める!

第462号(2019/04/25発行)9面

Page top