ドンドンアップ、失敗ずくでも潰れない経営とは

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ドンドンアップ、失敗ずくでも潰れない経営とは

2020年07月04日

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倒産1000本ノック!
第1回 コケ倒しの25年間

新型コロナで経営がピンチ!という読者の方もいるだろう。そんな方にこそ読んでいただきたいのが、この新連載「倒産1000本ノック!」だ。毎日がピンチ、でも倒産はしたことない!?古着で一世を風靡するドンドンアップ(岩手県盛岡市)岡本昭史社長による凄絶ノンフィクション体験記をお届けする。

ドンドンアップ 岡本昭史社長ドンドンアップ 岡本昭史社長

ドンドンの岡本っていいます。

毎週水曜日に値段がドンドンダウンする古着店「ドンドンダウンオンウェンズデイ」代表の岡本昭史って言います。「月1億円の資金ショートの10年間どうサバイブしたか?」というテーマで、起業したい人やら、もう会社やっていて結構大変って社長さんなんかに読んでもらって「オー!リアル!」とか「僕に比べればマシ」って思ってもらえたらいいなと思います。

「ゲー」ってなりそうな内容や心の叫びを軽いノリで書いていきますが、決してふざけている訳ではありません。僕の始めたドンドンダウンで大事にしている「ドンドンらしさ」を貫くとこんな調子になるんです。

苦労一筋25年

古着一筋で25年以上やってきて、大抵でっかくコケ倒しの四半世紀。しかし一度も倒産したことはなく、10年以上毎月1億円以上お金が足りない状態で潰れたことのない自分には、1000億以上の価値があるって思いたい!...もし自分が同じ境遇だったらそう思いたくなりません?

これまで有名な社長さんも相当会ってきたし、色々な苦労話も聞いてきたし、たくさん苦労した社長の本も読んできました。でも今の所、僕ほどコケて、長いことコケ続けて、一度も倒産したことのない社長さんにはお目にかかったことがありません。いるのかも知れないけど、世に出る大抵の本は「たくさん苦労したけど、頑張って成功しました!」って内容がほとんど。読んでも「そうなんだろうけど、実際ね...」ってなりません?

僕は、しくじり先生なんてもんじゃなくて、しくじり教授、いや「ノーベルしくじり賞」レベルだと自認しています。大げさじゃなくて、リアルガチなのです。しかも今までも、今からも。

ただ、死にそうかと言われるとそうでもない。だってこんな状態のまま10年間ずーっとやってきたから、もはや呼吸のごとく普通な状況になっている。いやモチロン、死ぬほどしんどい。けど、これまでも今も、よく寝てよく食ってよく遊んでいることは間違いない!

ドンドンダウンとは

株式会社ドンドンアップは、ドンドンダウンオンウェンズデイという古着店を立ち上げ、5年余りで50店舗を超える出店をしました。「水曜日に行列ができるヘンテコリンな古着店」として沢山のメディアに取り上げられて、その後70店ほどのチェーンになりました。

後述しますがドンドンアップ社は、12年12月に分不相応なM&Aを行い大きな失敗をするまでは、12億~13億円くらいの売上をウロウロしている会社でした。

その後にコケてからは、瀕死の状態、心肺停止をずっと心臓マッサージし続けて、たまに電気ショックやって、なんとか呼吸している状態のまま6年間。当然途中はリストラオンリーで前向きな投資など一切なく、売上もドンドンダウン。9億円にまで落ちちゃいました。

が、この期間、月商1億円に満たないのに支払いは2億円必要な会社で、ありとあらゆる手段で資金調達をしてきました。

何をお金に換えればいいのだろう?

アリト アラユル シュダン。これ結構しんどくないですか?自分さえも「イヤ~無理だろ」って感じの奇跡の資金調達をしてきました。いや、間違えました!調達なんて偉そうな。ただただ、沢山の方に助けてもらいました。支払いの遅延は日常茶飯事、土下座の数や怒鳴られた数は全然覚えていません。とはいえ、そんな会社のボンクラ借金まみれ社長が、なぜ体験談を書こうと思ったのか?純粋に資金調達の方法が思い浮かばなかったからです。

これまで数々のウルトラCで難局を乗り越えてきましたが、今回他にネタがどうしてもない。これまでも10年間四六時中考え倒してきました。「何をお金に換えればいいのだろう?」

これまで、お金に変わるものは全てお金に変えているので、換金できるものがない。結論は「失敗のデカさと数だけは誰にも負けんから、失敗売れるかも」。

世の中の書籍の中で、数々の苦労や失敗を経て成功したなんてハッピーエンドな物語は、沢山ある。でも、ズーッとコケ倒しでなおかつ今もコケ倒していて、これまで潰れていない社長の本。そんな本が一冊くらい世にあっても良くないですか?キレイに言えばこの話は「コケた時に如何に倒産を回避するか?」のバイブルにはなるのではないかと信じています。

結構、他の社長さんは知らないことがありすぎる。本当は断然大丈夫なのに諦めるの早すぎ。上限じゃなくて下限は、どこまでイケるかを知る事がスゴク大事。

これを書き綴っていくことは、自社にとって大きなリスクになる可能性もある。でも実はウチの内情は、自社内もお取引企業様も、僕は全てオープンにしています。なんなら初めて会う人にも言うこともあります。

これも経験則の1つでなにも隠さないほうが物事上手く行くことが多い気がするんですよね。

と言う事で、リサイクル通信という公の場でオープンにすることで、ドンドンアップの未来にどんな科学変化が起こるのかを楽しみに!

第一回はそろそろ終わりますが、これからも読者の方にハラハラドキドキ綱渡り経営のリアルや、テクニックも心持ちも、チョーリアルな僕の実体験を通してお伝えできれば幸いです。応援よろしくお願いいたします!

 


ドンドンアップ 岡本昭史社長

68年生まれ。高校卒業後に渡米し、米国で古着販売を経験。その後セレクトショップ等を経て、05年より古着店「ドンドンダウンオンウェンズデイ」運営とFC店事業を中心に活躍。

第490号(2020/6/25発行)11面

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