思い出の一冊【14回】戦前戦後の情景を切り取った写真

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思い出の一冊【14回】戦前戦後の情景を切り取った写真

2022年06月02日

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思い出の一冊

古書店主に、思い出に残っている一冊を紹介してもらうリレー連載。第十四回目は「古書 ほんの木」の森下昇平さんが登場する

古き良き東京の姿に郷愁

桑原甲子雄「東京1934〜1993」桑原甲子雄
「東京1934〜1993」
新潮社

私の思い出の本は、写真家・桑原甲子雄さんの「東京1934〜1993」です。60年もの間、桑原さんが東京を撮影したベスト版のような写真集です。私は桑原さんの写真によって切り取られた、東京の過去の風景を眺めるのがとても好きなんです。

うちの店がある商店街「高橋のらくろード」の地域も、東京大空襲で焼け野原になりました。開業して10年になりますが、空襲を体験されたお客様から話を聞くこともあります。

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第536号(2022/5/25発行)23面

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