ドンドンアップ、カンボジアで「ささげ」 出品コスト半減を目指す

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ドンドンアップ、カンボジアで「ささげ」 出品コスト半減を目指す

2019年06月25日

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要約すると.ブルー.png

・ドンドンアップ、「ささげ」で出品コストの半減を狙う
・「ささげ」とはECサイト内の商品の情報制作業務を指す
・同社は同業者からの受託や現地での保管でコスト削減を目指す

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古着店「ドンドンダウンオンウェンズデイ」を展開するドンドンアップ(岩手県盛岡市)がカンボジアでEC出品用の「ささげ」業務を行うプロジェクトを進めていることがこの程分かった。保管料等を含めた出品コストの半減を目指す。

「ささげ」とは撮影・採寸・原稿の頭文字を取ったもので、ECサイトで販売する商品の情報制作業務。新品と異なり中古品の場合、1点ずつ状態等が異なることから、この業務をいかに効率化し、コストを下げるかが大きな課題となっている。

1Cさしかえ - コピー.jpg▲EC出品用に撮影を行う様子

同社で扱う古着は平均単価1000円程度のため、出品コストが収益を圧迫していた。同社は、カンボジアに10店舗を展開していることから、日本の10分の1と言う人件費の安さに着目。現地で大量に「ささげ」業務を行うことでコストが下げられると判断、2ヵ月前にプロジェクトを立ち上げた。毎月40フィートコンテナ3本分の古着をカンボジアに輸出しており、その3分の1が国内EC用の商品と言う。現状25人で作業を行っているが早急に100人規模に引き上げる考えだ。

「古着の場合、冬物は春夏に集まるためすぐに販売できずに倉庫にストックしておく必要がある。この保管も含めてカンボジアで行い、販売シーズン時に国内に戻せば、ささげと保管料等を下げられます」(岡本昭史社長)

同社では今後、扱い点数を増やし1点当たりのコストを下げるために、同業者からの受託も行っていく考え。お直しや染み抜き、クリーニングも現地で行っており、出品領域におけるフルフィルメントサービスを目指す。

「ささげコストをいかに下げるかは共通の悩み。一緒に解決できるよう協力して取り組んでいければ」(同氏)と話す。

第466号(2019/06/25発行)1面

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