アプレ「ループス」、鑑定スキルをシェアするアプリ "コロナ疲れ"の店舗に収益を

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アプレ「ループス」、鑑定スキルをシェアするアプリ "コロナ疲れ"の店舗に収益を

2020年04月23日

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リユース×テクノロジー

地金商大手で鑑定士育成なども行う『アプレ(東京都台東区)』がアプリをリリースした。「LOOPs」という名で、AI鑑定と鑑定士のスキルシェアがセットになっている。コロナにより来客減となった店舗の副収入としての活用を推奨する。

ループスは、フリマアプリ等で本物のブランドを売りたい人と、鑑定スキルのある人材をマッチングできるアプリ。鑑定士が発行した電子鑑定書をメルカリの商品写真欄にアップすることで、ブランド品の信頼獲得に繋げられると見込む。また、一部ヴィトン商品のAI鑑定が120円でできる。

利用の流れ

登録試験を用意 今後は買取も可能に

鑑定士登録をする際は10問のテストを解く必要がある。8割正解すれば鑑定士登録が可能だ。プロフィールのページに対応できる時間と、得意とするブランド、依頼時の単価を250円から4900円の間で段階的に選ぶ。依頼が入った場合はLINEのようなUIでユーザーと鑑定士がテキストや写真を送りあい、鑑定。鑑定後に電子鑑定書を発行し、依頼者が鑑定書を表示したタイミングで取引完了となる。報酬のうち半分が鑑定士に、残りがアプレとAppleまたはGoogleの手数料となる。また依頼者と鑑定者が相互評価する仕組みを設け、信頼性を担保する。鑑定の正誤についてアプレは関与しないが、評価の芳しくない鑑定士は利用不可になる可能性もある。

今後はウェイブダッシュ(東京都千代田区)と提携し、鑑定士から鑑定依頼者に買取希望を出せるようになる予定だ。

鑑定士登録時の試験10秒で回答し8割正解する必要がある鑑定士登録時の試験10秒で回答し8割正解する必要がある

ユーザーは鑑定士の在席状況や鑑定料を比較できるユーザーは鑑定士の在席状況や鑑定料を比較できる

スキル活かしピンチをチャンスに

現在、鑑定士はアプレ在籍のスタッフが多いが、フリマアプリ出品に伴う露出増や、同社の計画するネット広告により利用者増を見込んでおり、鑑定士の人員拡大をしたい考えだ。「写真のみで鑑定するため、リモートワークでもOK。コロナにより来店が減った店舗や従業員の副収入になるのではないか」(鑑定課 三浦 雄一郎課長)。

三浦雄一郎課長鑑定課 三浦 雄一郎課長

また、流通データをもとにAI鑑定を強化し、将来的に一次流通企業との情報提携を視野に入れている。

第485号(2020/4/10発行)9面

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